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■設 計: 古谷誠章+NASCA
■用 途: 戸建住宅
■構 造: RC
■規 模: 地上1階
■敷 地: 202.47m2
■延 床: 85.21m2
■竣 工: 2009.2
■掲 載: 住宅特集0908
この家は、外から見るとどこにあるのか判らないぐらい小さく、中にはいると思った以上にスペースに広がりがある、そんな風に作りたかった。既存の塀をそのま ま残し、建屋はその塀と庭に紛れ込んでいる。敷地両側には隣家が迫っていたから、家の構えは必然的に門型のボックスとなった。これに外断熱を施して、問題 はその中身をどうするか。
施主はここで寝もし、仕事もするが、たいていは一人で過ごす。機能別の諸室に区切る意味があまりない。要は家の中に、あ る種一様でない、空間のまだらな状態をつくることだと考えた。その「まだら」を使い分けて暮らせるようにする。だから寝室と居間の領域は、箱状のキッチン が隔て、玄関とバスルームでさえも、クロゼットが隔てとなっている。この家で唯一の隔壁である曲面壁も、主室とそれ以外とを仕切るとともに、むしろ内部空 間を外部の庭に広げている。つまりこれらすべての「隔て」の要素が、同時に空間を繋ぐ役割を果たすように考えた。
