■設 計:古谷誠章+NASCA
■用 途:専用住宅
■構 造:RC+S
■規 模:地上2階・地下1階
■敷 地:150.46m2
■延 床:133.96m2
■竣 工:2005.6
■掲 載:住宅特集2006.3
GA HUSE91
この家は周辺の環境が急速に変化する都市近郊に建つ。地下から屋上に向かって次第に家の殻を開いて、外部と気脈を通じつつ内部空間を確立する「まだらの箱の状態」を想定した。開口部そのものの透明度を調節する代わりに、自らの立つ位置を変え、視点の高さを変えることで、外部との関係を制御する。外部を遮断した地下室から、玄関、倉庫、庭の三方へ最小限接続する接地階、下辺の高さの異なる窓の散在する2階、周囲の空に開放された屋上階にいたるこの家の各階は、その開放度と地面からの床の高さの違いによって多様な空間を生み、様々な居心地を選択可能にしてくれる。とくに主たる生活の階となる2階では、採光の窓、眺望の窓、通風の窓、機械換気の窓などが、それぞれに内外の関係をにらんで配置している。それ以外の壁の部分は、いわば内外を隔てる「衝立」として働く。