茅野市民館Chino Cultural Complex
長野県茅野市塚原1-1-1
設計 | 古谷誠章+NASCA+茅野市設計事務所協会 JV |
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用途 | 劇場・音楽ホール・美術館・・図書室 |
構造 | SRC+RC+S |
規模 | 地下1/地上3 |
敷地 | 15,533m2 |
延床 | 10,806m2 |
竣工 | 2005.03 |
受賞 | 2011.日本藝術院賞、 2010.公共建築賞、2007.日本建築学会賞、2007.日本建築学会作品選奨、2007.日本建築家協会賞、2007.BCS賞、 2007.グッドデザイン賞、 2001.設計プロポーザル最優秀賞 |
掲載 | 新建築2005.11、GA JAPAN 77、近代建築2005.12 |
JR中央本線茅野駅前における中心市街地活性化事業の核となる施設である。茅野市民館の特徴は、異なる様々な機能が空間的にも、運営的にも一体化されることで、従来は困難であった流動的かつ有機的な使用が可能となることである。大小2つのホールと美術館が共通ロビーを取り囲むように配置され、そこへ図書館などのコミュニティ機能を内包する緩やかなスロープが駅の跨線橋から直接伸びていく。共通ロビーやホールすらも、時と場所によってあらゆる機能に転用されることで、実際の面積以上の企画が可能となり、地元市民や観光客、子供からお年寄りまで、様々な目的を持った来客が互いに触発していけるような施設を目指した。設計時、工事中、開館準備を通して市民による策定委員会とハードのみならずソフトにおいて度重なる協議やワークショップを行って完成したものである。
撮影 淺川 敏